最近はOSSに貢献したいという気持ちを持っていて、今月はGatsby.js、ReactNative, netlify-lambdaのコードの改善や新機能のコントリビュートをしていた。
Reactを頑張りたいフロントエンドエンジニアですが、今回はVueのフレームワークであるNuxt.jsにコントリビュートした。
Nuxt.jsにコントリビュートしたところ非常に体験が良かったので、いいOSSコントリビュート体験についてメモ
Nuxt CLIの提供しているgenerate/buildコマンドにそれぞれdevtools
オプションを追加しました。
https://github.com/nuxt/nuxt.js/pull/4357
Nuxt CLIの提供しているgenerateコマンドでは、作成しているVueのアプリケーションを静的ファイルとして出力します。その出力結果をデプロイして本番環境で動かすわけなのですが、本番環境ではVue Devtools(Vueのインスペクトツール)が有効になっておらずデバッグには向いていません。
このIssueではその設定を有効にするworkarroundが紹介されていたのですが、「これをCLIのオプションに追加したらどうか?」というところでIssueのやりとりが終わっていました。
またこのIssueにはhacktoberfest
タグが付与されており、最初に取り組むのにはピッタリだと感じたので実際に取り組んでみました。
https://github.com/nuxt/nuxt.js/issues/4117
最初の反応が約2分後にあり、オプションのリネームの提案がありました。
自分がやっているOSSのコントリビューションではマージまで半日〜数日待つことが多いのですが、2分で反応がありました。
プルリクエストを出したタイミングが4:30で寝ようかと思っていたのですが、反応がついたのが嬉しくてその場で修正してしまいました。PRのオーサーの熱量を保ったまま、リードタイムも短くなり、3.5時間(8:00にはマージされていた)という速さでマージまでたどり着きました。
学びたいポイント
OSSに限らないのですが、例えばesa.ioという情報共有サービスに問い合わせをすると30分以内には大体反応があり、翌日には修正されていることがあります。
問い合わせや、OSSのコントリビュートというのはアクションするユーザーにとっては不安なアクションなので、まずは反応して相手の不安を取り除いてあげるのは有効です。
普段の仕事Slackでも、メンションつけてくれた方には なリアクションをとりあえず返してあげるようなことはしています。それに限らず相手の不安を取り除くというのは意識してやっていきたいです。
普段Gatsbyへの貢献を多くやっているのですが、Nuxtは要点が絞ってContributionGuideが書かれていて、非常に良かったです。
参考: Nuxt.jsのContribution Guide / GatsbyのHow to contribute
Gatsby | Nuxt |
---|---|
見てもらうとわかるのですが(画像はらないUXは許して…)、Gatsbyと比べてNuxtは文章構成がGetting Startのような構成になっており非常にセットアップやテストの流れが簡潔にかかれています。
また、スタイルの問題だとは思うのですが、Gatsbyは非常に密度が濃く英語が母国語じゃない人としては読むハードルが高いです。
対して、Nuxtはordered-listや見出しとの大きめなジャンプ率、広めの行間で工夫していたり、文字色を#555に設定しているため目に優しい感じになっています。
Gatsbyがセリフ体とNuxtがサンセリフ体を設定しているのも興味深いですね。
学びたいポイント
「なんとなく読みやすい」ぐらいに思われる文章を目指します。
読む人を考えた文章構成、スタイリングを意識していきたい。
文章構成は自分の中で答えが出ていないので、自分がいいと思った文章をためていこうと思っています。
ただ、スタイリングに関しては、基本的なフォント選び・行間/色の設定などで読みやすくできることはわかっているのでしっかり実践出来る形に落としていきます。
新機能の思想にもReactと圧倒的な差を感じられて、同じIssueがGatsbyにたったら「シンプルじゃないからPluginで対応して欲しい」って理由でCloseされる気がする。
Vueはoptionとかどんとこい感がすごいw
Vueについてのお気持ちです。Reactな人なので異文化を感じました。(否定しているわけではありません。)
少なくとも、日本で熱いNuxtにコントリビュートできて嬉しいです。ちゃんとレビューしてもらえるのも「最高」というお気持ち。
ここ最近、Web技術を利用した画像生成に興味があります。本記事では、日本語における表現の一種である縦書きに焦点を当て、Web技術を使った縦書きを含む画像生成方法についての調査をまとめました。 > 現
追記(2022/12/29): 問い合わせに対応する窓口をTwitterに統一したいので、フォームページは削除しました。 当ブログは静的サイトホスティングサービスのNetlifyでホスティングされ
毎年10月に開催されるHacktoberfestに参加しました。このイベントはOSSへの貢献を行い、期間中に規定数(4つ)の貢献を行った人に特典がプレゼントされるものになっています。 自分はドキュメ