WordPressをShifterでホスティングする際の検討メモ
Shifterは株式会社デジタルキューブが運営する「Serverless Static WordPress ホスティング」と銘打っているサービスです。
通常用途でWordPressをする際は常にWordPressが動くサーバーが立ち上がっていますが、Shifterはコンテナ技術を使うことで必要なときにWordPressを立ち上げ、静的ファイルを生成する処理を行うことで、外部から見ると単なる静的ファイルをホスティングしているだけになります。 WordPressが起動しているわけではないので、脆弱性との戦いからの開放・ページ表示の高速化、メンテナンス性の向上といったメリットを得ることが出来ます。
補足で、WordPressの拡張機能であるStaticPressは起動しているWordPressから静的ファイルを生成するものなので、Shifterとは大きく異なります。Shifterはホスティングサービス、StaticPressはプラグインです。
今回はShifterに移行する際に疑問に思ったことと、その調査結果を記録しました。
原理と実現可能性
- いつWordPressが立ち上がっていつ落ちるのか
- 管理画面やAPIでstart, stopが可能
- 起動は初期状態で10秒程度
- stopしてGenerateボタンを押すとページが生成される
- デプロイに時間は少し必要
- ローカルで開発&Gitデプロイはどうするの?
- shifter-local: Sfiterの環境を立てるdocker-composeファイルを提供
- Gitとの連携はWordPressにWP Pusherというプラグインを使えとのこと
- ただしprivateリポジトリを利用する場合プラグインは有料
- Custom WordPress Themes on Shifter | Shifter Documentation
- 結構たいへんそう
- フォームはどうする?
- ContactForm7に互換性を持つプラグインを用意しているとのこと。
- 挙動としてはformタグのaction属性を設定したURLに書き換える。
- https://support.getshifter.io/articles/1647581-introducing-wp-serverless-forms-and-support-for-cf7
利用者側から見た変化
- 外部の人やリテラシー低めの人には合わない
- 毎回URLが変わる
- 常に立ち上がっているわけではない
- Generateボタンをおす必要がある
- 反映までの時間がかかる
- この辺りの教育をどうするか
- 覚えてもらうコスト
総括
- リテラシーの高い人が担当するならOK
- リテラシーが低くても使いやすくする整備はできるかも
- 基本的にJAMstackで置き換えるときの判断と同等
- Shifter APIを利用することである程度自作の仕組みに載せることはできそう