もう2019年の終わりが見えてきた。今年の自分は何をやったのか、どういうことを考えていたのか、どういった反省が残ったのか、ブログ記事に残しておこうと思う。
仕事に関してはよりユーザーに近い側へ移行していったということに尽きる。
去年は『専門性を持ちたい』という気持ちでやっていたが、今年はiOSアプリをSwiftで始めたり、Railsの仕事を辞めたり、デザイナーの仕事を(数年ぶりに)始めたりした。かなり変化の激しい年だった。
Railsの仕事を辞めたのは、実力不足といった理由ではなく、ユーザーに近い側の実装をしたい気持ちが強くなったからだ。iOSの仕事をしたのもフロントエンドの一種なのでやる意義を感じたからで、Webにはないアーキテクチャの議論、iOS開発の事情・歴史などWebのフロントエンドにも応用できる知識と経験を積むことができた。
本来フリーランスで未経験の仕事はお互い不幸になりがちなので受ける気はなかった。ただ、インターン時代の同僚からの話だったので、お手伝いすることになった。アプリ開発初期のいちエンジニアとしてある程度価値を出せたと思っている。Freaxの開発チーム、ありがとう。
そして、もう1つの大きな変化がデザイナーの仕事を受けたことだ。今までもフロントエンドの仕事でPMの補佐でモックを作ったり、UIデザインを自分で作りながら実装をしていたこともあったが、あくまでメインはエンジニアという立場だった。
そもそも、インターン時代にはチラシ・パンフレット・広告・アプリデザイン、フリーランス時代初期にはSPA製SaaSのリードデザイナーをやっていたので、デザイナーの経験はあった。ただ、デザイナーだけで食べていけるか?というと怪しく、自分の周りではエンジニアの需要が多かった(し、単価も高い)のでエンジニアの仕事を中心にやっていた。
いまさらデザイナーの仕事を受けたのは、デザイナーとエンジニアリングの距離を縮めたいという気持ちがあったからだ。お手伝いしている先の開発チームはサーバーレスアーキテクチャを全面的に採用し、Reactを用いた開発を行っている。そういったサーバーレスやSPAの知識が役立つデザインの現場でデザイナーをすることは必ず意味があると考えた。
これは11月から始めたので大した動きはできていない。デザイナーは会社の空気や、PMの人柄・性格、業界知識を知るほうがいいという考えを持っているため、数年ぶりに定期的に出社している。体が全然ついていっていない自覚はあるので、もう少しなれたらパフォーマンスが出せるようになっていくだろう。
来年からはこの方向性での仕事を強化していくつもりでWeb・アプリエンジニアの知識を生かした動きをしていくのがよいと考えている。
去年までは『専門性を持つ』方針でやっていたが、今年は幅広い仕事の機会をいただくことができた。一昨年までは器用貧乏と感じていたことも、昨年フロントエンドに注力したことで、深みのある器用貧乏になれたと思っている。また、今後PWAでエンジニアリングとデザインのマルチスキルが生きるのでは?と思いこういう方向性でやっている。
今も年末年始の自由研究でReactを用いたリッチなトランジションやマイクロインタラクション、アプリデザインなどを深堀りしている。(今まで苦手意識のあったAdobe系のツールとも和解できた気がしている。)
この方向で今までとは違うアウトプットが出せていけたらという思う。おそらく世間で言うデザインエンジニアという職種に当たると思う。そこで、来年は『自信を持ってデザインエンジニアと名のれるようになる』を目標にしていこうと思う。
LT、ブログといったアウトプットは調子が悪く、下半期に関しては体の不調と重なって絶不調だった。技術同人誌も去年並で、強いて言えば、OSSでは大きめなツールを公開できたのが唯一の成長かもしれない。
LT・登壇に関しては、登壇枠を確保することに苦戦した。回数で比較することに意味はないが、去年が14回で、今年が7回なので半分になってしまった。
5分枠では話しきれないのはわかっていたので10分以上の枠を中心に申し込んだが、そういった枠は抽選になることが多くなかなかLT枠を得られなかった。
ただJavaScript祭の登壇は抽選枠ではなく、クローズドな募集で登壇の機会をいただけたのが嬉しかった。こういった枠に呼ばれるように、より質の高いLT・登壇を行っていきたい。
スライドテンプレートや図表に関しては制作スキルが上がり、より早くいいかんじのスライドが作れるようになった。今後はデザインスキルを生かした発表ができるかもしれない。
ブログに関してはとても酷い状態だった。write-blog-every-weekというコミュニティに所属して、毎週ブログを続けているが、このコミュニティがなかったら確実にブログが途切れたと思っている。というのも、ブログを書き続けていくうちに、自分の書く文章と内容に満足ができなくなってきたからだ。これに関してはある程度の妥協と、自信を持つための鍛錬を重ねていくべきだと思っているが、仕事の楽しさ故なかなか優先できない状況が続いている。もうしばらくすれば余裕ができてブログの優先度もあがるかもしれないが、なかなか先の見えない状況である。
今年新たに始めたアウトプットにハンズオンがある。ハンズオンに関してはサポーターズCoLabさんが、若手エンジニアが教え・学ぶイベントを多く開催しており、自分も例にもれずハンズオンの機会をいただくことができた。オフラインではGatsbyJSとNetlifyの2テーマ、配信形態のハンズオンではGatsbyJSと3回のハンズオンを行うことができた。ただ、やってみてわかったのは複数人同時に教えるのは難しく、習熟度や環境構築なども異なるということだ。
しかし、技術同人誌を書いてることもあり、人に伝える・教えるというのは嫌いでないので続けていきたい。配信のハンズオンをやって、YouTubeでのプログラミング動画、生配信に興味を持ったので来年のどこかでやれたらと思う。最悪、Twitterに動画を投稿する形でもいいので人への伝え方・教え方についても深堀りしていきたい。
技術同人誌へは、サークル主の立場とは別にイベント運営チームとしても関わるようになった。サークル主としては新刊を4冊(うち1冊は既刊の大幅改定)を出すことができた。個人的にはGatsbyとNetlify本の内容に自信をもっていたが、イベントでの売れ行きはSlack本の方がすごかった。ただ、自分が一般参加者のときは巷では読めないような本が好きなので、もっとニッチな本を書いていきたいと思う。次回はReactベースのNext.jsを新刊として出す予定だ。
サークル主ではないが、「ワンストップ技術同人誌」の親方プロジェクトでも寄稿を続けている。多数の著者でわちゃわちゃしながら書いていくワンストップ本は(単著ほど)まとまりはないが、一人では作れない知見の塊を生み出せていると思う。今後もアプリ本や生き方本を書いていくので興味を持ったら問い合わせをオススメする。その日から著者になれるはずだ。
運営チームとしては技書博(技術書同人誌博覧会)というイベントに関わっている。主賓のariakiさんから誘われ主にウェブサイト担当として公式サイトの開発をやったり、イベント当日はスタッフとして関わった。公式サイトに関しては、技術的な素振りを兼ねてFirebase + Next.jsを使っており、多くの知見を得ることができた。次回はサークル参加を予定しているので、大きな変化は起きないかもしれないが、よりよいサイトにしていければと思っている。当日スタッフで出会った人と意気投合し、新しい動きもできそうな気もしている。
最後にOSSというテーマだ。上半期は小さなツールを作ったり既存のリポジトリにプルリクエストを送ったりしていたが、下半期にはお手伝いしている会社からちょっと大きめなOSSを公開した。パワーポイントを出力するサービスの、ファイル生成部分をJSXで書けるのでは?という疑問から始まったツールだが、ある程度有用性が認められOSSとして公開するところまでやれたのは非常にいい経験になった。
ただ、既存のOSSへのコントリビュートが減ってしまったので、お世話になっているOSSへの貢献の気持ちは忘れないようにしたい。
プログラミングは仕事であり、趣味でもある。一見いいフレーズだが、仕事以外の時間が減っている印象を受けている。勉強時間を確保するため、フリーランスとして受ける仕事も抑えているが、別途プログラミングやサービスづくりに時間を作っているので、仕事以外で充実を感じることは減ってきているように思える。
とくにに中学生から続けている楽器(ホルン)に関しても、市民オーケストラに所属はしているが、最近は勉強会の登壇やカンファレンスの参加、同人誌イベントのために休みがちになってしまっている。(ITエンジニアと週末のサークル活動は相性が悪い)また、楽器歴が長くなってきた分、上達を感じられず歯がゆい気持ちも強くなってきている。いちおう日常的に、ゲーム(Fortnite)をやったり、YouTubeを見たりはしているが受動的な活動なのか充実している感じはしない。
今後、もしプログラミングやサービスづくりに嫌気を感じてしまったときに怖くてしょうがない。仕事以外に熱中できるものを探すべきなのでは?とも感じている。なので、人からオススメしされたアクティビティをひととおりやってみるのもいいかもしれない。
大してなにもやっていないような気がしていたが、書いてみたらそれなりに状況が変わっていて驚いている。
仕事以外がおろそかになってしまっているのは否定できない。ただ、今は非常に楽しく仕事に向き合えているのでこのまま前に進んでいけたらと思っている。なれない環境・規模・業種・職種で悩むことも多いと思うがやっていきの気持ちを持ち続けていく。
仕事以外の余暇もうまく見つけていきたい。さいわい、外出への抵抗感は薄れてきているのでいろんな人とあって、オススメされるがままにいろんな活動をしていけば見つかるような気はしている。
一歩ずつ、しっかりと。
ここ最近、Web技術を利用した画像生成に興味があります。本記事では、日本語における表現の一種である縦書きに焦点を当て、Web技術を使った縦書きを含む画像生成方法についての調査をまとめました。 > 現
追記(2022/12/29): 問い合わせに対応する窓口をTwitterに統一したいので、フォームページは削除しました。 当ブログは静的サイトホスティングサービスのNetlifyでホスティングされ
毎年10月に開催されるHacktoberfestに参加しました。このイベントはOSSへの貢献を行い、期間中に規定数(4つ)の貢献を行った人に特典がプレゼントされるものになっています。 自分はドキュメ