複雑GUI会の『入門GUI』を読んだ

2020.03.15

時折、(私の)Twitterで話題になる複雑GUI会。その方々が「技術書典 応援祭」で『入門GUI』という本を頒布していたので、読んで写経を行いました。

複雑GUIの会を主催した - No Regrets in Bathing

複雑GUIという名前からわかる通り、本書ではブラウザのSelectboxを自前で実装する章、バウンディングボックス、並び替え、スクロールに連動するヘッダーDnDなど、普段Webフロントエンドをやっているとライブラリに頼りがちな箇所の実装を解説しています。

入門GUI ーWebブラウザで作る本格インタラクションー:複雑GUIの会

感想

ここからは感想です。

React, Vue, Web Componentsといろんな実装方法が使われていて実装の差が面白かったです。とりあえず第1章の自作Selectと第3章のスクロールと連動するヘッダーを比較的得意なReactで写経してみました。

第2章のバウンディングボックスは、今までやったことのない類の実装で結構苦戦しました。自作Selectやヘッダー、DnDはちょっとだけ触ったことがあったのですが…

最後の第5章では、Web上でデザインしてそのまま公開できる『STUDIO』のCPOを迎えてGUIの未来についての座談会の文字起こしを取り上げています。 NoCode系サービスが生み出す、新しいレイヤーの話や、メンテナンスの話。GUIと相性の悪いものの話、GUIの進化系など、ソフトウェアエンジニアとして未来を考えさせられる話をしています。 本では言及されていませんが、個人的にはスマホの次のGUIがめちゃ気になりです。

最近のフロントエンドはデータの取り回しに関心が集まっている雰囲気を感じますが、2010年代前半を感じさせる『入門GUI』にはすごい親近感がわきました。GUIパーツの自作、割と好きな方なので非常に面白かったです。