PWA Nightでスマホウェブの触り心地について話してきた
2020/3/18に行われた「PWA Night vol.14」で『手触りのよいウェブを考える』というタイトルでオンライン登壇しました。昨今のコロナウイルスへの対策としてオンラインの開催形態を取った勉強会です。 普段、自分はWebエンジニアリングの登壇をすることが多いのですが、今回はUI/UXをテーマにした回でした。また、オンライン登壇ということもあり、聴衆でも触れるデモを用意しました。
内容
今回のテーマは、PWA Nightカンファレンスの懇親会LTで発表した『さわり心地のよいWebをつくる』の拡大版です。PWAの文脈ではAdd to HomeScreen(A2H)やService Worker、Web Pushなどの機能的な話に興味が行きがちです。そういった背景があるため、非機能要件であるさわり心地について話をする人があまり多くありませんでした。
今回の発表では「スマートフォン」というデバイスは直接操作という特徴から、ハサミのような道具的な性質が強いというテーマを取り上げ、道具としての使い心地を上げるのはどういったポイントに注意すべきか?という話をしました。 一方的に話すだけではなく、使い心地の悪いUIを実装したデモを見せながらポイントを抑え、最後に今からよいWebを作るためにできることを話しました。
デモに関してはTwitterを見た限り触ってくれた人もいて、ちゃんと引っかかりを覚えてもらったようです。当日2時に思い立って作ったものにしてはよく出来たと思っています。(自画自賛)
感想
オンライン登壇の難しさを思い知った会でした。オフラインの登壇ではわかる「聴衆の反応」がないだけでこれほど難しいのか…という気持ちです。 一方的に話すなかで「伝わっているだろうか?」「見当違いなことを話していないだろうか?」という不安が湧いてきます。オンライン上の反応を見ようとしても、TwitterやSli.doを見ても結構なラグがあり数分前の反応しか見れませんでした。VTuber/Podcasterはすごいなー。
また、個人の環境によるところが大きいですが、家族がいる中の配信だったのであまり大きな声を出せない、登壇中はあまり大きな音を立てないで欲しいことをお願いするなどの工夫がいります。日中のオンラインMTGでは家族が不在なので気になりませんでしたが、勉強会の時間帯は夜だったので気を使う必要がありました。
しんどい面が多かったですが、いい面もあります。普通の登壇ではノートPCでしたオンラインの反応を見れませんが、自宅の仕事デスクからの配信だったので、メインモニタ・サブモニタ・iPadとスマホの4画面で情報を見ながら話すことができました。スマホにYouTube Live、iPadにタイマーを表示しながら、メインモニタでTwitterとSli.doの監視、サブモニターを配信する形でやりましたが、上記のデメリットさえなければ非常に快適な登壇になったと思います。普段の登壇でもサブモニターが用意されていれば、今までとはかなり違った形の登壇ができるかも?という可能性を感じました。
総じて辛さと悔しさが残った登壇でしたが、オンライン登壇という機会がいただけで良かったです。
さいごに
登壇の機会と場所の準備、この状況の中で勉強会開催を勧めてくれたPWA Nightの運営の方々には感謝です。ありがとうございました。