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技術書典5にサークル参加した振り返りレポート

event技術書典

池袋で行われた日本最大の技術書の同人誌即売会の技術書典5で技術同人誌を頒布してきました。

今回の振り返りとして、やったこと、反省すべき点、今後の販売について記事にしました。

やったこと

執筆

「GatsbyJSで作るモダンウェブサイト」と「netlifyで始めるサーバーレス開発」という本を自分のサークルで頒布、別サークルで合同誌を書きました。

技術書執筆にはRe:VIEW(Tex1を人間向きにした組版ツール)がいいと聞いていたので採用することは決めていました。

ただ、Re:VIEW記法に慣れることが出来ず、最初はMarkdownで執筆を行っていました。
しかし、技術書となるとMarkdownの記法だけでは表現力が弱く、執筆序盤でRe:VIEWに移行しました。

図表番号の参照や、画面のキャプションなど技術書らしさを出すための記法が揃っているので、最初からRe:VIEWを使うべきでした。

宣伝

主にTwitterで行いました。出来るだけ画像をつけてツイートすることで、少しでも多くの人の目に留まるよう工夫をしていました。
結果、8月の「121 Tweets / 62.3K Imp」に対して9月の「157 Tweets / 114K Imp」と普段よりは多くの人にツイートが見られたようです。

Netlify Meetup Tokyo での登壇やブログでの宣伝も行っていました。
登壇を聞いてブースに来てくれた方もいて、「面白い登壇だった」との言葉も聞けて嬉しかったです。

表紙、DLカード

使い慣れたSketchでざっくりつくって、印刷用のデータをPhotoshopで作る手法を用いました。
全体的に使い回せるようにデータをつくっていたので、デザインの出来はともかくうまく進めることが出来たと思います。

Sketch

反省すべき点

締切に追われるのが良くなかった

そもそも同人活動が始めてで、「なにが必要なのか?」「なにに対して締切があるのか?」みたいな事柄に関するキャッチアップが弱かった製で、全体的に後手後手な対応になった。

かろうじて、親方プロジェクトさんの「ワンストップ!技術同人誌を書こう」という本のおかげでキャッチアップ出来た箇所もありましたが、それでも考えることがたくさんありました。

締切が迫ると、徐々にプレッシャーがかかって不眠症のような症状が出てきたので、背水の陣みたいな戦法は避けたいところです。

一般参加者として回れなかった

売り子(プログラミング経験なし/接客力すごい)に手伝ってもらったのですが、一人にするのは無責任だと思ったのでほとんど自分のブースにいました。売り子が呼び止め役、自分が語る/質問に答える役と分担してうまくハマっていたと思います。

ただ、自分のブースにいたがために、一般参加者として回ることがほとんど出来ませんでした。
後述の戦利品は、トイレに行く途中、目についたものがほとんどです。

普段馴染みのない分野のブースで、立ち読みしながら購入を検討する体験をしたいです。

ブログと全然違かった

最初は「ブログ書いてるしいけるでしょ?」と根拠のない自信を持っていたのですが、執筆始めた途端で「ブログと全然違う…」という気持ちになりました。

  • ブログではコンテキストありき(ex. Gataby / Reactを触ったことがある/良さを知っている)な文章を書いていた。
    • 検索を通してアクセスしてくる想定なので、ブログとしては正しいと思っている。
    • 対象層を絞ればそれも可能だが、多くの人に手に取って欲しかった。
  • ブログでは記事ごとに一貫性がなくても許される
    • 本では、一つのテーマについて破綻のないように書く必要があった。
    • どっかを書き換えるとどっかが破綻する、保守性の低いプログラムを書いている気持ちになった。
    • 商業出版で書いている人達に尊敬の念が生まれた。

人にイラストを頼みたかった

ほぼ同じテーマを扱っている「0から始めるNetlify」の表紙を見た時「これがプロか!」と打ちのめされました。

相当ニッチで、売れないことが予測されない本でないのであれば出来る人に頼むのがいいと思いました。

自分のつくったものに関しては、字詰めやレイアウトなどのレイアウトはともかく、「同人誌としてふさわしいデザインなのか」という観点であまりふさわしいものではないと思いました。イラストが欲しい!
もっとカッコよくて、かわいい本を作りたいです!

2冊同時に書くのは辛かった

初参加なら1冊書くのに留めるべきだと思います。
入稿の締切を2週間ずらしたので、2イテレーション回した気分です。PDCA()

Pixiv Payは対応しなくてもよかった

自ブースでは現金、技術書典後払いアプリ、Pixiv Payを支払い方法として用意していました。
利用者の内訳は技術書典後払いアプリが31人、Pixiv Payアプリが3人でした。

おそらく他の同人イベントではPixix Payは便利だとは思うのですが、公式が支払い方法を提供している技術書典では、利用者が少なくなるのだと思いました。

また、技術書典公式アプリが、利用者側の端末で完結するのに対して、Pixiv Payはブース側でも操作する必要がありオペレーション的には技術書典公式アプリの方が楽でした。

次回もサークル参加するのであれば、現金or公式後払いアプリを採用すると思います。

名刺をつくっておけばよかった

そもそもフリーランスなのに名刺を持ってない僕が悪いです。
名刺を作る仕事をたまに受けるのにもかかわらず、自分の名刺はつくっていませんでした。

名刺を渡してくれる方もいたので、僕も返すための名刺を持っておきたかったです。

「俺しかやらない」という使命感

Netlify本はNetlifyのFunctionsを使ってFaaSに入門する内容、GatsbyJS本は「React入門から始めてウェブサイトをGatsbyで構築する」本です。どちらともニッチといえるような分野の本でした。

正直のところ自分がかきたいものは「Netlifyをハックして便利ツールとして使う」本や「Gatsbyでより柔軟にサイトを構築するgatsbyテクニック集」でした。しかし、自分が伝えたいことは「NetlifyのFaaSは便利でいいぞ!」というと「GatsbyもReactも最高だぞ!」ということでした。

どちらもニッチな分野で、既に存在を認知している人は「いいぞ!」と思って使っているでしょう。技術書典で伝えるべきことはフロントエンドに明るくない人に存在を認知してもらうことだと思い入門本に振り切ることにしました。
こういった本は「自分しかかけない」内容とは思っておらず、「自分しか書かないもの」だと思っています。

ただ、ニッチとは言っていますが、GatsbyJSはGitHubで25,000以上スターがついており、スター数だけで言えば最近盛り上がっているNuxt.js2(約15,000star)よりメジャーです。

これは日本や中国を中心にVueが流行っているという背景もあると思うのですが、もう少し正当な評価を受けられて広まるといいと思っています。

戦利品の紹介

俺たちの戦いはこれからだ

自分の伝えたいことを本にした。ただ、次はもっとうまくやれるはず。
次回の技術書典6は伝えたい内容があればまた出展します。

本じゃなくて動画も良さそうと思ったのでいろいろ試していきたいと思います。

俺たちの戦いはこれからだ。

今後の販売について

物理本はとらのあな、電子版(PDF)はBoothで販売します。
物理本はBoothを予定してたのですが、絵が可愛かったのでとらのあなに入荷してしまいました。3疲れてると判断が適当になるのは反省点ですね。

物理本

電子版(PDF)

とりあえず、気になるマンガとアニメのストックが溜まったので、漫画喫茶・dアニメストア・Netlflix活動を再開しようと思います。

  1. 理系学生の卒論などで使われる組版処理システム

  2. Vue.jsベースのフルスタックフレームワーク。potato4d氏がすごい勢いで広めている

  3. 疲れていたからしょうがないとはいえ、とらのあなの管理画面がよくわからないので辛いです、「めっちゃレガシー」って感じ。

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